商品を直接手に取ってもらうことができないカタログ掲載商品。
そのため、商品写真は何よりも大切なポイントです。
今回は商品撮影の重要性、商品の魅力を伝える撮影のコツについてお話しします。
「購入したくなる」「手元に届いてもガッカリされない」ための写真を掲載し、
売上アップにつなげていきましょう!
目次
商品撮影の重要性
カタログやECサイトで買い物をして実際に商品が届いた時、
「思ってたのと違うな」という経験はありませんか?
ECサイトでの返品率は23.3%という統計が出ています。
返品実施率23.3%。返品理由は「不良品・偽物/サービスに不備」31.3%(2013年度 経済産業省調査)
また「靴業界」では8.87%、「アパレル業界」では56.6%の「お客様都合」での返品率が確認されています。
Recustomer、「ECサイトの返品・交換データ調査レポート」公開 業界別の返品率や傾向などを調査
業界によって返品率は変わりますが、一定数の返品があるのが現実です。
カタログやパンフレット、ECサイトなどで商品を販売するということは、お客様は実際に商品に触らず、自分の目で見ないで購入するということになります。
実際に触って感じる「手触り」
自分の目で見て判断する「色・雰囲気」
を紙面や画面からきちんと伝えるには、できるだけ実物に近い状態の写真が必要になります。
「これ欲しい!」
と購買意欲をあげたり、
「届いたけど写真で見たのとちょっと違う…」
と返品のリスクが高まったり、
写真1枚で売上は大きく左右される、重要な役割を持っています。
ブツ撮り(商品撮影)
商品撮影のことを「物撮り」と言いますが、元はカメラマン業界で使用されていた業界用語のことで、
主に2種類の撮影方法があります。
プロダクトカット(商品そのものをわかりやすく撮影する)
プロダクトカットとは「商品を忠実に再現する」ことを目的とした撮影方法で、「説明カット」と言われることもあります。
その商品の「色・形・質感」を正しく伝えるための撮影ですので、どのように撮影するとしっかり伝わるかを考えてから撮影します。
また色がちゃんとわかるように、商品単体の撮影では背景を白にすることで正確な色を表現できます
イメージカット(商品のイメージを含めて撮影する)
イメージカットとは「商品をよりスタイリッシュに表現する」ことを目的とした撮影方法です。
この商品を購入したら…とイメージさせたり、
どんな事が出来るのか、日常を豊にしてくれるのかなど、
ブランディングの部分から表現することができます。
イメージカットにおける3つのアイデアは
ライフスタイルを伝える
かっこよさや便利さが伝わるような写真で購買欲にアピールします
モデルを通し使用感を伝える
実際に使用しているイメージを伝えることができます
スケール・サイズ感を伝える
誰もが想像できる大きさのものと一緒に撮影することで、比較ができ、商品の大きさを伝えます
撮影における照明(ライティング)の違い
商品をより魅力的に見せるため、照明は欠かせません。
商品をどのように見せたいのか、ターゲットはどの層なのか、訴求ポイントはどこなのか。
ブランディングによって照明の当て方は変わってきます。
カッコいい写真
男性向け雑誌や高級感のある商品の撮影に使用されるイメージで、
全体的に影を濃くしたり、コントラストを強めにして、メリハリのある見せ方で落ち着いた雰囲気を表現します。
可愛い、優しい写真
女性向け雑誌やナチュラルなイメージの商品を見せるときに使用される方法です。
全体的に明るく、自然光の中で撮影したようなイメージカットです。
スペースに抜け感を作り、ふんわりと優しい雰囲気で全体のイメージを作っています。
撮影における角度(アングル)の違い
商品の特徴をよりわかりやすくするためにはアングルも大切なポイントです。
「ボリュームのあるものは横からの目線」
「商品全体を見せるなら俯瞰」
と使い分けて撮影をすることで、商品の魅力が一番伝わる角度を探し撮影しましょう。
斜め目線(斜俯瞰)
商品の全体が見えるアングルで、ボリュームや高さが1枚でも伝わります。
商品をわかりやすく説明するのに適したアングルです。
真上(俯瞰)
真上から写すことで商品の形や、乗っている商材などを見せるカットです。
食べ物などで多く使われ、お皿の中身が全て撮影できオシャレに見えるので人気の撮影アングルです。
真横
商品のボリュームや高さを強調するときに使われるアングルです。
全体的に迫力のある写真にもなり、1つのポイントに目線を集めることができます。
撮影に必要なこと
今回は3つのコツをお伝えしましたが、撮影するカメラによっても変わってきます。
一眼レフやスマートフォンなど、カメラの特性を理解して撮影しましょう。
また、掲載するレイアウトによって横向きか縦向きかも決めてから撮影しないと、
実際に使用する際に画角が足りないということもありますので、
事前にある程度の撮影ラフを作っておくことをおすすめします。
撮影ラフコラムはコチラ
商品撮影は「ただ商品を並べて撮るだけ」と思われがちですが、実はとても大変です。
機材も
「照明器具」
「レフ板」
「三脚」
「カメラ」
などさまざまなものが必要になり、これらを購入すると場合によっては数十万円になることもあります。
また、撮影場所もある程度のスペースが必要になります。
屋外で撮る場合は撮影許可の申請書類が必要になることもあります。
こういったことを考えると、
・プロに任せた方がクオリティーが高く
・時間的コスト、価格コストを下げる
ことも可能になりますので、そのあたりも考えておきましょう。
まとめ
最後に、商品撮影は「撮って終わり」ではなく、ここから
・実際の商品により近づけるための色補正【レタッチ作業】
・印刷する用にデータを【CMYK変換】
・見やすい【レイアウト】や【デザイン作成】
などいくつかの工程があります。
色変換についてのコラムはコチラ
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東美では、これらを全て一括で対応していますので、
「自分で撮影は難しい」
「プロに任せてクオリティの高いものを作りたい」
といったお悩みやご相談がありましたら、お気軽にご連絡ください。
記事を書いた人
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