デザインのイメージを伝えることは、カタログ制作において非常に重要な要素です。
しかし、お客様から「デザインのイメージを伝えるのって難しいですね」という声をよく耳にします。
そこで、デザインのイメージを具体的に伝えるためのアイデア検索ツールを紹介します。
これらのツールを利用することで、ご自身のご要望やイメージを伝えるのに役立てていただければと思います。

ブラウザの画像検索機能を使う

ブラウザの画像検索は、デザインのイメージを伝える上で非常に便利なツールです。

Googleやbing（Microsoft Edge）でお客様がイメージするデザインのキーワードを検索をしたときに、検索窓の下にあるメニューで「画像」をクリックしてもらうと、関連する画像を豊富に表示してくれます。
例えば、自社の商品やサービスの名前に加えて、

• デザイン

• パンフレット

• カタログ

こんなキーワードを併せて検索するとデザイン例が表示されます。Googleの検索結果には、「関連キーワード」として、検索の補助をしてくれますので、「これも！」と思うキーワードが入っていれば、クリックしてみると、どんどんイメージに近づいていけると思います。

さらに、印象や、色、用途に関するキーワードを加えるのも重要です。

• カッコいい、先進的な、優しい　など

• 青い、赤い、鮮やか　など

• 学生向け、高齢者向け、採用向け　など

検索してイメージに近いものがあればお打ち合わせのときや、デザインの指示の付け加えていただけると良いと思います。

Pinterestを使う

Pinterestは、さまざまなデザインのアイデアを集めるためのプラットフォームです。特に、視覚的な要素が重要なカタログ、パンフレットの制作においては、非常に役立ちます。そのため、デザイナーもアイデア出しのためによく利用しています。自分の興味や好みに合わせて画像をピン（保存）しておくことができるのも便利な機能のひとつです。

検索の仕方は、Google画像検索と同じように、商品やサービスと思い描いているイメージを組み合わせて行ないます。個人的には、Pinterestのほうがより具体的なアイデアが表示される印象です。

検索結果をひとつクリックすると、イメージが大きく表示され、その下に「似ているピン」として類似の画像や動画が表示されますので、さらに深くアイデアを絞っていくことができます。

freepikを使う

freepikは、商用利用も可能な無料のグラフィック素材を提供しているウェブサイトです。
デザインのアイデアを探すだけでなく、具体的な素材やアイコンを見つけることもできます。

カタログ、パンフレットの制作に適したテンプレートや背景画像も豊富に揃っていますし、自分のプロジェクトに合った素材をダウンロードして利用することができます。素材を商用利用をする場合はライセンスに注意して利用してください。

検索結果を絞り込みたいときには、画面の左側に検索条件を加えられるようになっているので、選択していくと希望のイメージに早く近づくことができます。

他社のカタログ、パンフレットを集める

他社のカタログやパンフレットを集めることもデザインのイメージを伝える上で有効です。実際の印刷物を手元に用意することで、紙の質感、使用感などを体感することができ、自社のカタログ、パンフレットに取り入れたらどうかという判断がするのに最適です。

東美には「カタログ図書館」と称した実績を含めた、さまざまな業界のカタログ、パンフレットを保管してあります。この中からアイデアの参考になる印刷物を手にしていただくことができますので、ご来社いただいたときには、ぜひ活用してください。

まとめ

今回ご紹介したアイデア検索サイトは、アイデア出しのヒントを探す一例です。デザインについて、うまく言葉にできないときに使っていただいて、イメージを伝える糸口になれば幸いです。

一方でそのアイデアがでないから、プロにお願いしたいということでご依頼いただいていると思います。
しかし、こちらが勝手に作ったのでは、形が整っただけのカタログ、パンフレットになってしまいます。

お客様とお打ち合わせをし、商品やサービスのこと、カタログ、パンフレットを制作することで伝えたいことなど、いろいろとお話を伺ってデザインのイメージを膨らませ、実際に手にとって使っていただく方々のことを一緒に想像しながら作っていくことで、本来作りたかったカタログ、パンフレットができあがっていくと思っています。

お打ち合わせにはデザイナーも同席しますので、カタログ、パンフレットを制作する上での想いなどをたくさん伝えていただければと思います。

よろしくお願いいたします。