インターネットの普及により、企業のマーケティング手法は大きく変化しました。
商品情報やサービス紹介は、ECサイトやデジタル広告を通じて簡単に届けられる時代です。
しかし、その中でも「カタログ」は今なお多くの企業に利用され、効果的な販促ツールとしての役割を果たしています。
では、なぜデジタル化が進む現代においてもカタログが求められ続けるのでしょうか?
本記事では、
・カタログがなくならない理由
・科学的な根拠
・印刷するメリット
を解説します。
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カタログがなくならない理由
カタログを「手に取って見る」ことで商品やサービスの魅力が伝わりやすい
カタログは、実際に手に取ってじっくりと見ることができるという特性があります。
デジタル広告やWEBサイトでは、他の情報と混在しやすく、ユーザーが離脱しやすいですが、カタログはじっくりと目を通してもらえる確率が高くなります。
特に、高額商品やBtoB商材のように、慎重に比較検討が必要な商品においては、カタログの有無が成約率に影響を与えます。
「カタログを片手に、ネット注文する光景」
目に浮かびませんか?
デジタル社会とはいえ、情報量が多いとやはりアナログ(紙のカタログ)の方がわかりやすいというのがリアルな声です。
カタログの「紙の手触り」が購買意欲を高める(科学的根拠あり)
カタログの「紙の質感」や「視覚的な体験」が購買意欲に直接影響を与えることが、認知心理学や神経科学の研究で明らかになっています。
その一例をご紹介します。
ミルウォード・ブラウン(Millward Brown)社の調査
世界的なマーケティングリサーチ企業である、ミルウォード・ブラウン社による調査です。
【紙の広告】と【デジタル広告】を比較した結果
・紙の広告は「視覚」だけでなく「触覚」も刺激するため、脳の記憶に深く刻まれる
・印刷物を触ることで、商品に対する「所有感」が生まれ、購買意欲が増す
カナダ・ポスツ(Canada Post)の調査
カナダ郵便公社であるカナダ・ポスツによる調査です。
【印刷物のダイレクトメール】と【デジタル広告】を比較した結果
・紙のダイレクトメールの方が脳の反応が強く、行動に結びつきやすい
・特に、「感情的な反応」「購買意欲」「記憶の定着度」が高まる
このように、紙を使った印刷物の手触りや視覚的なインパクトが、実際の注文につながる要因となることが科学的にも証明されており、すなわち、紙のカタログならではの効果があるということですね。
なお、過去のコラムにて、紙ならではのメリットを深堀りした記事がありました。
併せてご参照ください!
▶デジタル時代に紙媒体ってどうなの?紙だからできることを徹底解説!
カタログを印刷するメリット
カタログは「企業の信頼感」を伝えられる
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印刷されたカタログは、WEBサイトとは違い、形として残るため企業の信頼感を伝えるのに適しています。
特に、初めて取引をする顧客に対して、カタログを渡すことで「きちんとした企業である」という印象を与えやすくなります。
カタログは営業ツールとして活用しやすい
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営業担当者にとって、カタログは商談時の重要なツールになります。
デジタルデータでは、商談中に相手の画面のサイズや操作スキルに左右されることがありますが、カタログならその場で簡単にページを開き、具体的な説明ができます。
また、カタログを持ち帰ってもらうことで、商談後も顧客に商品を思い出してもらいやすいという効果があります。
カタログはターゲット層によっては、デジタルよりも「紙の方が有効」な場合がある
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BtoB企業や高齢者をターゲットとする場合、デジタルだけでは十分に情報が伝わらないケースがあります。
特に、
・製造業、建築業、医療業界などのBtoB市場
・シニア向けの商材・サービス
では、「紙のカタログがないと情報収集しづらい」という声も多く聞かれます。
カタログをWEBサイトと組み合わせて使うことで相乗効果が生まれる
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カタログを単体で使用するのではなく、QRコードや特設ページを組み合わせてWEBサイトへ誘導することで、マーケティング効果を最大化できます。
(例)
・カタログで基本情報を伝えた後、詳細スペックや動画をWEBサイトで確認してもらう
・クーポンやキャンペーン情報をカタログからオンラインへ誘導する
まとめ:紙のカタログはこの時代ならではの価値がある
カタログは、デジタル時代でも重要なマーケティングツールであり、WEBサイトと組み合わせることでより高い効果を発揮します。
「記憶に残りやすい」
「購買意欲を刺激する」
「営業ツールとして使いやすい」
という特性は、WEBだけでは補いきれないメリットです。
「カタログを作るかどうか」で迷っている企業様は、「デジタルとの連携を考慮しながら、印刷カタログの活用を検討する」のがおすすめです。
当社では、デザインから印刷までワンストップで対応可能です。
業界に合わせた最適なカタログ制作をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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- 業務に限らず、誰かの力になれることが嬉しいです!カタログはもちろん、その他の制作物やデータに関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。猫派ですが、犬も好きです。
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