フォント選びで、カタログ・パンフレットの印象を劇的に変化させる! 

カタログ・パンフレット制作において、フォントはデザインの要素として非常に重要です。正しいフォントの使用は、読みやすさや視覚的な魅力を向上させ、企業のブランドイメージを高める手段となります。ここでは、カタログ・パンフレットの印象を劇的に変化させるフォントの選び方をご紹介します。

どういった層がカタログ・パンフレットのターゲットなのかを意識する

まず最初に、カタログ・パンフレットのターゲットを意識します。ターゲットが好きなデザインや雰囲気によって、フォントのスタイルが変わるんですよね。子供向けならば遊び心のあるフォント、ビジネス向けならばシンプルで専門的なフォントが適しているんです。

カタログのブランドイメージを反映する

フォントはブランドの個性を表現する手段の一つなんです。ブランドイメージに合ったフォントを選ぶことで、視覚的な統一感を生み出し、顧客に強い印象を与えることができるんです。

カタログのブランドイメージを反映するフォントには、以下のようなものがあります。

モダンで洗練されたイメージ: 代表的なフォントとして、ヒラギノ角ゴシック、UD新ゴ、源ノ角ゴシック、こぶりなゴシックなどが挙げられます。

クラシックで高級感のあるイメージ 代表的なフォントとして、游明朝、源ノ明朝、游ゴシック、はんなり明朝などが挙げられます。

親しみやすくカジュアルなイメージ 代表的なフォントとして、丸ゴシック体、ふんわりフォント、メイリオ、丸フォークなどが挙げられます。

上にあげたように、情報を的確に伝えるカタログにおいて非常に重要な読みやすく明瞭なフォントを選ぶことが重要ですね。

おしゃれなデザインフォントは、タイトルデザインやキャッチコピーでよく使われますが、読みやすさが重要な本文には不向きであると覚えておいてくださいね。

カタログを読みやすくする3つのポイント

以前のコラム「デザインのポイント カタログにおける「見やすさ」の秘訣」でも紹介させていただきましたが、情報伝達が主な目的であるカタログでは、読みやすさが極めて重要になります。弊社デザイナーは、カタログを読みやすくするために、以下の3つのポイントに注意しながらデザインしているんです。

フォントサイズと行間隔を適切に設定する

フォントサイズは、12pt以上が目安ですね。年配者をターゲットとしたカタログの場合は、14pt以上、若者をターゲットとしたカタログの場合は、11pt以下でも可です。行間隔は、フォントサイズの1.5~2倍程度がベストですね。

読みやすいフォントを選ぶ

読みやすさを重視し、太めのゴシック体や明朝体を選びましょう。カタログの全体的なデザインと調和するフォントを選ぶことも重要です。

余白を十分に取る

一般的には、ページの上下左右に10~15mm程度の余白を取りましょう。また、段落の間の余白を10~15mm、画像とテキストの間の余白を5~10mm程度取るとよいでしょう。

フォント名をWebサイトで調べる方法

世の中のカタログ・パンフレットやWebサイトにはいろいろなフォントが使われています。

中にはおしゃれにデザインされたフォントもあり、トレンド的にもよく目にするフォントも多くあります。

そんなフォントをカタログ・パンフレットに使ってみたい!と思ってもフォント名が分からないと使うことが難しいですよね。

AIが発達している現在、フォント名をWebサイトで調べる方法がいくつかあるんです。私がよく使っているサイトをご紹介します。

日本語フォント: Likefont

英語フォント: What the font

どちらもサイトに知りたいフォント箇所のキャプチャなどをアップロードするだけで、いくつかのフォント候補がでてくる便利なサイトです。

まとめ

フォントの選択はカタログ・パンフレット制作においてデザインの一環であり、その影響は大きいんです。ターゲットやブランドの特性を理解し、読みやすさを重視して、効果的で魅力的なフォントを選ぶことで、企業のメッセージはより強力に伝わるんです。適切なフォントの選択によって、カタログ・パンフレットは商品やサービスを引き立たせ、読者に魅力的な体験をお届けしています。

多彩なフォントの奥深さに興味を持っていただけたら嬉しいです。

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記事を書いた人

山井龍太郎
山井龍太郎
DTPオペレーター
印刷会社勤務からグラフィックデザイナーを経て約20年。
現在はDTP部門にて製版オペレーション業務を中心にページ物のデザイン、修正にも携わっている。日々進化する業界の知識を吸収しながら現在もスキルアップ進行中の積極性とチャレンジ精神豊かな打ち解けやすいキャラクターの40代