会社のリアルな実態がわかる!それが採用パンフレット

毎日暑い日々が続きますが、8月もまだまだ多くの会社説明会が開催されています。

大きな会場の会社説明会イベントなどに参加すると、多くの企業の採用パンフレットを手にすることができます。

【よくある採用パンフレット】は、3~4ページに「会社概要」や「組織図」「事業内容」「沿革」が掲載されたもので、
会社の紹介をまとめた内容になっています。

ですが、この【よくある採用パンフレット】、
求職者のみなさんが「本当に知りたい情報」は載っているのでしょうか?


【よくある採用パンフレット】はその会社の社員が作るため、会社目線で作られたものが多く、
読み手の視点で作られていないこともよくあります。

ですが、実際に手に取り読むのは【求職者(&そのご家族)】です。

「この会社はどんな会社なんだろう?」
「自分が働くイメージはちゃんと出来るかな」

と期待と不安を抱きながら読むものです。

そんな【求職者目線】で作られた会社案内は【よくある採用パンフレット】とは違ってきます。

知りたい情報が載っている採用パンフレットの必要性

以前のコラムでも「「入社1年目の社員」を対象にしたアンケート」を紹介させていただきましたが、
会社説明会イベントになどに参加する求職者の皆さんが採用パンフレットで知りたい情報は、年齢や経験、職種などによって異なるものの、
いわゆるZ世代の学生には一般的に次のようなものがあります。

【23卒】企業を選ぶ上で最も重要視するポイントは?

(参照:株式会社L100 「2023年度卒業の就活生が企業を選ぶ上で最も重視するポイントの調査結果」

会社の選び方の軸として、
1位は「働きやすさ」で40.3%、
2位は「仕事のやりがい」で24.3%。

コロナ禍で一見重視されそうな「会社の安定性」は6.0%で5位というアンケート結果が出ています。

つまり、
「会社の雰囲気ややりがいが伝わってこない採用パンフレットでは、入社したいと思えない」
ということになります。


近年では、働き方改革も多くの企業で推進されており、労働者の労働環境が改善されているイメージではありますが、
ブラック企業という言葉に敏感になっている求職者が多いようです。

【ブラック企業】とは??

そもそもブラック企業と判断する理由はなんだと思いますか?
求職者700人に、「この会社、ブラックかもしれない」と感じたことはあるか?を聞いたところ、

求職者が応募を避けるブラック企業と思ってしまう具体的な理由として、以下のような回答結果が出ています。

ーあなたが思うブラック企業の特徴があれば、お答えくださいー

ー求人情報についてー

また、求職者に「会社選び・仕事選びにおいて気をつけている点は?」と聞いたところ
以下のような回答があげられています。

・良いことばかりを明記してないかを注意しています。
・募集文言がしっかりしているか。
・文面だけからでは伝わらない会社の雰囲気や、人柄。
・求人内容と実際の勤務状況にギャップがないか。
・求人の雰囲気(使用されている写真・文言)を見て自分に合わない会社を選ばないようにしています。
・何回も同じ募集がかかっている会社は定着率が悪いと思うので、安易に応募しないようにしています。
・サイトに掲載されている職員の方の表情。

(参照:エン・ジャパングループ(en人事のミカタ)求職者700人に聞いた、応募したくなる会社、応募を避ける会社とは?) 


このような理由で「応募を避ける」と答えている方も多くいるようです。

「たくさんの人に応募してもらいたい」
「いい人材を確保したい」
という想いの強さから、会社のいい面ばかりが書かれていると求職者が半信半疑になる可能性があります。
また、実際に入社してみると採用パンフレットと現実が異なっていると感じ、離職してしまう可能性もあります。

会社のリアルな姿を正しく伝えよう

求職者に会社のリアルな姿が伝わっていないと、採用ミスマッチが発生し早期離職につながったり、
会社の業績悪化につながったりする可能性があります。

【会社のリアルな姿】とは??

採用ミスマッチを防ぐためには、会社は「求職者にリアルな姿を伝え、会社の求める人材像を理解してもらう」必要があります。

会社のリアルな姿の例としては、次のようなものが挙げられます。

・歴史や文化
・社員の働き方
・理念やビジョン
・成長支援制度
・福利厚生
・オフィスの様子
・社員のインタビュー
・社員の写真

会社のリアルな姿を伝えることで、説得力も増して会社の強みもしっかり伝わり、求職者のニーズに合った人材を獲得することができます。

まとめ

採用パンフレットには会社のリアルな姿を載せて、求職者に正しく伝えるためには情報の整理が必要です。

「原稿のまとめ方とポイント」についてのコラムはこちら

また、採用パンフレットは、求職者だけでなく、取引先や顧客にも配布されることがあります。
そのため、会社のブランディングにもつながる重要なツールです。

会社のリアルな姿を正しく伝えることで、求職者に好印象を与え、会社の信頼度を高めることができます。

おまけ

会社のリアルな姿を伝えるツールの採用パンフレットですが、堅い情報だけではなく、
「社員の休憩中の過ごし方」
「勤務地界隈のおすすめ情報」などの
コンテンツも加わると、より面白く、読んでもらえる採用パンフレットになるかもしれないですよ!

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記事を書いた人

山井龍太郎
山井龍太郎
DTPオペレーター
印刷会社勤務からグラフィックデザイナーを経て約20年。
現在はDTP部門にて製版オペレーション業務を中心にページ物のデザイン、修正にも携わっている。日々進化する業界の知識を吸収しながら現在もスキルアップ進行中の積極性とチャレンジ精神豊かな打ち解けやすいキャラクターの40代