QRコード活用の際の注意点:便利さと注意すべき点を知って安心して利用しよう

カタログやパンフレットから自社のホームページやECサイトへ誘導する際、QRコードは非常に便利なツールとしてよく利用されます。

一般的に、誘導を促す文章には「こちらのQRコードからアクセスしてください」という表現が使われます。しかし、QRコードという言葉は登録商標であるため、そのまま使用することはできません。

この事実に、

「えーっ!いろんなところに使っているよ!
 どうしたらいいの?」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

安心してください。使えますよ。

「QRコード」をそのまま使うには

まず、「QRコード」という表現をそのまま使う場合は、株式会社デンソーウェーブの登録商標であることを示す必要があります。
印刷物やWebサイトには登録商標文の記載が必要です。

デンソーウェーブの公式ウェブサイトのFAQページに詳しい説明がありますので、参考にしてください。

◎QRコードドットコム FAQ
https://www.qrcode.com/faq.html

▼QRコードの知的財産権について
https://www.qrcode.com/faq.html#patentH2Title

6|登録商標文は、どこに掲示すれば良いでしょうか?
該当媒体中のいずれかのスペースで結構です。
冊子であれば、該当ページ内への掲載が難しい場合でも、最終ページなど別のページへの掲載でも問題ありません。
ポスターやチケットなどでは、デザインに影響を与えないエリアに表記していただければ結構です。
Webページの場合は、いずれかのページに表記してください。

つまり、登録商標文を追加することで、現在のカタログやパンフレットに「QRコード」が入っていても問題なく使用することができます。

「QRコード」と表記しない方法

もちろん、「QRコード」という表現を使わずに済ませたい場合もあります。QRコードは日常的に利用されており、スマートフォンでかざすだけでアクセスできるため、説明なしでも利用されることがあります。その場合、「詳しくはこちら」とか「スマホの方はこちら」といった表現を使うことができます。また、表記自体を省略する方法もあります。

QRコードを作るには

QRコードを作成する方法はいくつかあります。東美にご依頼いただくか、無料のツールを使用して作成することができます。以下は無料ツールの例です。

・クルクルmanager|株式会社デンソーウェーブ
https://m.qrqrq.com/
商用利用や個人利用に関わらず無料で利用できます。
デンソーウェーブの公式ツールです。

・QRのススメ|株式会社インフォリオ
https://qr.quel.jp/
商用利用や個人利用に関わらず無料で利用できます。
URLをQRコードに変換するだけでなく、メール作成用やアイコンや文字入りのQRコードも作成できます。

QRコードで効果測定

誘導したいWebページに直接アクセスできるURLを設定したQRコードを、印刷物に貼り付けるだけでは、アクセス数などの効果を正確に測定することはできません。
たとえば、Google Analyticsなどの解析ツールを使用していても、QRコードを直接入力した場合やブックマークからアクセスした場合と同様に、ダイレクトアクセスとして認識されてしまいます。

そこで、URLにパラメーターを追加することでQRコードの流入元を特定することができるため、どの印刷物からアクセスされたのかを測定できます。

詳細については、別のコラムでご紹介する予定です。ご要望がございましたら、問い合わせフォームからご連絡ください。

最後に

QRコードは便利なツールですが、登録商標であるため使用には注意が必要です。正しく活用しながら、QRコードの効果を最大限に引き出したいですね。

ということで、
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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記事を書いた人

一木大輔
一木大輔
カタログ・パンフレットの業務全般に精通し、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、DTP、スキャナーの経験があります。
データに関する相談にも対応可能です。
お客様が困っているときは、その場でオペレーションを行い、スムーズな解決をサポートします。
幅広いスキルを活かして、お客様のニーズに最適なご提案をいたします。