TOUBI’s EYE 02「トーン&マナー」
コミュニケーションが効果的で、魅力的であること。

デザインについて話し合うときに、「トンマナ」という言葉を聞いたことがありますか?
これは「トーン&マナー」の略で、デザインにおけるトーン&マナーとは、コンテンツやブランドのメッセージを伝えるために使われるデザインのスタイルや雰囲気のことです。色、書体、写真(画像)、レイアウトなど、デザインの全般的に関わってきます。これらを整えることで、受け手に一貫性のある印象を与える大切な要素になります。

トーン&マナーとは

トーン(Tone):

言葉やデザインの雰囲気を指します。これは、コミュニケーションやメッセージがどんな感じで伝わるかを表現するもので、感情や印象を伝える手段です。

自社の商品を紹介するにあたり、お客様にどんな印象を持ってもらいたいか、どんな表現をすればよいかということを考えることが大事になってきます。

例えば、高級←→カジュアル、華やか←→シンプルの軸で考えたときに、自社はどの位置になるかを決めておくとよいと思います。

マナー(Manner):

コミュニケーションやデザインのルールに関連します。
例えば、言葉の使い方、デザインのフォーマット、配色など視覚的な表現のことを指します。

・高級感、上質さ→明朝系の書体
・安心感、カジュアルさ→ゴシック系の書体

が使われることが多くあります。配色についても、

・高級感、上質さ→濃いめの色や、モノクロのように色差が大きい
・安心感、カジュアルさ→明るめの色や、中間色で色差が少ない

などで与える印象が変わってきます。あくまで「例えば」なので、こうしないといけないというわけではありません。

マナーは、コミュニケーションを適切に行うためのガイドになります。

トーンとマナーは、コミュニケーションやデザインにおいて、メッセージを理解しやすくし、他人に良い印象を与えるための大切な要素です。適切なトーンとマナーを使うことで、伝えたいことが効果的かつ魅力的に伝わり、コミュニケーションが円滑になります。

なぜトーン&マナーが必要なのか

一貫性のあるデザインは、ブランドの認知度を高め、プロフェッショナルなイメージを印象付けます。また、読者に安定感を与え、情報をわかりやすく伝えられるようになります。
商品や会社のロゴに始まり、コーポレートカラー、使用する書体などを絞っておくことで、「〇〇らしさ」が整ってきます。この「らしさ」を見つけることが大切になってきます。

トーン&マナーを決めるポイント

色を統一する:

メインで使いたい色を1色か2色選んでおき、サブで使う色を数色決めておきます。このときに、商品や会社の印象に近い色にしておくとよいです。

レイアウトをテンプレート化する:

デザインテンプレートを使用することで、デザインの一貫性を簡単に確保できます。全て決めるのではなく、ロゴの位置と見出しの位置を決めておくだけでも十分です。

書体を統一する:

書体(フォント)の種類とサイズを統一し、商品の文字スタイルを維持します。いろいろ使いすぎてしまうと受け手への印象が薄まってしまいます。

写真やイラストの雰囲気を合わせる:

使用する画像やイラストにもトーン&マナーを適用します。写真の色調やスタイルを統一し、商品や会社に合ったものを選びます。

まとめ

トーン&マナーはデザインの一貫性を確保し、商品や会社のメッセージを効果的に伝えるための不可欠な要素です。色、レイアウト、書体、画像の選択において一貫性を持ち、受け手に印象的な体験を提供しましょう。

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記事を書いた人

一木大輔
一木大輔
カタログ・パンフレットの業務全般に精通し、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、DTP、スキャナーの経験があります。
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