線数とは?
簡単解説 印刷の基礎

印刷の線数について

カタログやパンフレット始めとする商業印刷には新聞や雑誌、各種書籍、写真集等、様々な媒体があります。
実は媒体に合わせて刷り方が違うのはご存知でしょうか。
その代表的なものとして“線数”の違いというものがあります。

印刷に携わっている人ならば必ず耳する
「175線で刷る」という言いまわしがあります。
“175線”とは印刷用語いうとこは知っていても
何を意味しているのか具体的に説明できる人は少ないかと思います。
今回は線数について改めて解説したいと思います。

線数とは?

印刷における“線数”とは
一言で説明するならば「網点の細かさ」のことです。
オフセット印刷では色の濃淡を網点と呼ばれる丸(ドット)で表現します。
丸が小さいと薄い色になり、逆に大きくなると濃く見えます。
この網点(丸)の細かさを指定するのが線数です。

具体的には
「1インチ(25.4mm)のラインに何個の網点が配置(印刷)されるか」を表しています。
”線”は”lpi”と表現する場合もあり、これは「lines per inch」の略で同じ意味です。

つまり”175線(175lpi)”とは
「幅1インチのライン上に175個の網点がある」
ということになります。
オフセット印刷では133線、175線、200線が一般的で
それぞれ1インチあたり133個、175個、200個の網点があるといことになります。

上図のように線数が多くなるほど網点が細かく(小さく)なるため
数値が大ききほど高精細な印刷ということになります。

線数の違による見え方の差は?

線数の基準として
60~100線:新聞など
100~150線:文字が中心のモノクロ印刷(雑誌、小説)など
175線:一般のカラー印刷(カタログ、パンフレット、チラシ、雑誌)など
200線~:写真が中心のカラー印刷(写真集)など

このように紙質や印刷媒体により線数を変えています。

平均的に人の目では175線以上は網点の差異が判らなくなるといわれており、
一般には200線以上の印刷はあまり見かけないかと思われます。

今回は”線数“について簡単にお話しをいたしましがいかがでしたか。
また機会があればまた「他の印刷基礎」を解説したいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

このページをシェアする

記事を書いた人

村越正朗
こちらもご覧ください