
モアレってナニ?
規則正しい繰り返し模様が複数重なりあったときに、間隔と角度の干渉で波紋のような意図しない模様が視覚的に発生することを「モアレ」と呼びます。
写真製版の時代より印刷の各版の網点はスクリーンの角度の要素を持ち合わせています。 同じ角度で出力して印刷してしまうとモアレが発生するため、各版網点の角度を変えることによりモアレの発生を防いでいます。 生地の柄、ビルの壁面など規則性のある模様が画像になったときも、同様の現象が起きることがあります。

画像では見えないのに、印刷すると見えるのはなぜ?
印刷物は網点を重ね合わせて、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(CMYK)の4つのインクで刷られています。 画像では見えないのに、印刷したら見えるのはこの網点の重なりがズレてしまう「版ズレ」によって発生しています。
版ズレのないオンデマンド印刷や、インクジェット出力でモアレが見える場合は、すでに画像で発生しているか、レイアウトデータに貼り込んだときに発生しています。


どうやって直すの?
このモアレを解消するために該当の柄を『ぼかす』ことにより対処するのが一般的です。 また、レイアウトデータに貼り込んだときに発生した場合は、使用している画像のファイルサイズなど検証して、適切にリサイズすることでモアレをなくすこともできます。 東美では、あれもこれもぼかすのではなくで、いろいろと工夫をしながら対応しています。
ぼかすことで柄の形状を変えてしまうことになるので、逆に柄の素材感を残すため、『モアレを残す』ご提案をする場合もあります。

まとめ
カタログは画像でしか柄の具合、素材感を伝えるしかありません。 どのように処理するのが適切か、画像の職人が熟知しています。 画像の見映えが気になったら、遠慮なくご相談ください。
記事を書いた人

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カタログ・パンフレットの業務全般に精通し、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、DTP、スキャナーの経験があります。
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