カタログ×再注文(リピート受注)

「また頼みたい」を仕組みに変えるカタログの力

一度は注文が入ったのに、その後が続かない。
そんな悩みを抱えている企業は少なくありません。
実はこの「リピートが生まれない」原因の多くは、商品や価格ではなく、再注文のしにくさにあります。 そこで改めて注目したいのが、カタログの役割です。
カタログは新規顧客を獲得するためのツールという印象が強いですが、実は再注文を生み出すための土台として、非常に重要な存在でもあります。

なぜリピート注文は自然に生まれないのか

電話やFAXで一度注文を受けた場合、
・前回何を頼んだか思い出せない
・品番や仕様が分からない
・また一から説明しなければならない

こうした理由から、「面倒だから今回はやめておこう」となってしまうケースは珍しくありません。

この状態では、どれだけ商品が良くても、再注文のハードルが高いままです。

再注文が多い会社に共通する「カタログ」の存在

リピート受注が安定している会社を見ていくと、共通点があります。
それは、お客様の手元にカタログが残っていることです。

実際、私自身も日常業務の中でそれを強く実感しています。
文具や消耗品などは、カタログが手元にあれば、必要なページに付箋を貼っておき、欲しいものにすぐたどり着けます。

「前に使っていたのはこれだったな」
「このページの商品をもう一度頼もう」 こうした確認が、カタログを開くだけで完結します。

PC検索よりも「カタログの方が早い」場面

もちろん、PCで検索すれば情報は出てきます。
しかし実際の現場では、
・商品名が正確に分からない
・型番を覚えていない
・複数候補をまとめて見たい

といった場面も多く、検索するよりカタログを開いた方が早いと感じることが少なくありません。

特に、付箋を貼ったカタログであれば、
ページを開く → 指差す → 電話やFAXで伝える
この流れが非常にスムーズです。

カタログが再注文を楽にする理由

カタログは、再注文時の確認作業を減らす道具でもあります。

・商品写真と品番が整理されている
・仕様やサイズが一覧で確認できる
・関連商品も一緒に載っている

こうしたカタログ設計がされていれば、
「前回と同じものをお願いします」
「カタログの○ページの商品を」
といった形で、再注文が簡単に成立します。

これは、電話受発注やFAX注文との相性が非常に良いポイントです。

カタログは「営業しない営業ツール」

営業が積極的に連絡をしなくても、
カタログがデスクの引き出しや棚にあるだけで、
・必要になったときに思い出してもらえる
・再注文のきっかけになる

カタログは、黙っていても仕事をしてくれる存在です。
いわば「営業しない営業ツール」と言えるでしょう。

再注文を前提にしたカタログづくりへ

新規獲得だけを目的にしたカタログと、
再注文を意識したカタログでは、設計の考え方が変わります。

・品番や注文方法がすぐ分かるか
・何度見返しても迷わない構成になっているか
・電話やFAXでの再注文を想定しているか

こうした視点を持つことで、カタログは
一度きりの販促物から、繰り返し使われる受注ツールへと変わります。

まとめ

カタログは、新規獲得のためだけのものではありません。
再注文・リピート受注を自然に生み出す仕組みとして活用することで、
営業や受注対応の負担を増やさず、安定した売上につなげることができます。

付箋を貼って、何度も開かれるカタログ。
その存在自体が、次の注文を呼び込んでいるのかもしれません。

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記事を書いた人

岸川誠
岸川誠
カタログ・パンフレット・Web制作など、さまざまなクリエイティブを通して、企業の課題を可視化し、解決に導く伴走型の支援を行っています。単なる制作会社ではなく、課題を共有し、成果をともに生み出すパートナーであり続けることを目指しています。