私はキャンプが趣味で、道具を探すときはついWebを開きがちなのですが、私はどちらかというと“カタログ派”です。紙面をめくりながら写真や使い方の提案を追っていくと、サイズ感や雰囲気まで自然と想像できて、「次のキャンプはこんな景色で、こんな道具を使いたいな」とイメージが膨らみます。
今回は、下記のコラムでお伝えしたことを纏めたいと思います。
「“自分仕様”に育つ1冊が、再注文を強くする」
デジタルで何でも検索できる時代になりました。
それでも、現場で長く使われている紙カタログを開くと、だいたい同じ景色があります。「付箋」「マーカー」「余白のメモ」 見た目は地味ですが、ここに“紙が残る理由”が詰まっています。
目次
付箋だらけのカタログは、実は「成果が出ている」
付箋が貼られている。ということは、開かれている。
そして、開かれているということは、「迷ったときに頼られている」
ということでもあります。
カタログは新規獲得のためのツール、と思われがちです。
でも実際は、繰り返し使われることで価値が増していきます。
机の引き出しや棚に“残っている”だけで、次の注文のきっかけになる。
この感覚は、リピート受注の話ともつながっています。
「探す」を減らすと、再注文が増える
一度は注文が入ったのに、その後が続かない。
この原因は、商品や価格よりも、「再注文のしにくさ」 にある。
第3弾でも触れた通り、現場ではこうなりがちです。
・前回何を頼んだか思い出せない
・品番や仕様が分からない
・また一から説明しなければならない
ここで効くのが、付箋と書き込みです。
ページを開く → 指差す → 電話やFAXで伝える。
この流れが“止まらない”状態をつくれます。
曖昧な注文ほど、紙のメモが効く
BtoBの注文は、きれいな言葉だけでは進みません。
「前回と同じ感じで」
「カタログのあのページの、左上のやつ」
「青いパッケージのほう」
こういう“曖昧なニュアンス”は、電話が強い。
そして、電話が強いのは、カタログという共通の視覚情報があるから。
さらに、ここに「余白メモ」が加わると、精度が上がります。
・「これは代替OK」
・「このサイズは現場だと余りが出る」
・「納期注意」
紙のカタログは、情報を“読む”だけでなく、
現場の知見を“溜める”器にもなります。
付箋運用を前提にしたカタログ設計のポイント
付箋・書き込みが活きるカタログは、最初から“運用前提”で設計されています。
〖設計の工夫ポイント〗
・見出しやインデックスで、目的のページにすぐ飛べる
・品番・仕様・注文情報が、どのページでも迷わず拾える
・余白があり、メモが入る
・何度開いても崩れない(現場耐性のある作り)
第1弾の「迷わせない」発想は、申込書だけでなくカタログ本体にも効きます。
カタログは「営業しない営業ツール」になる
営業が頻繁に連絡しなくても、
カタログが手元にあるだけで、
・必要なときに思い出される
・再注文のきっかけになる
紙カタログは、黙っていても仕事をしてくれる存在。
まさに「営業しない営業ツール」です。

まとめ:紙は“運用”が積み上がる
付箋と書き込みは、ただのアナログではありません。
「探す」を減らし、
「伝える」を速くし、
「再注文」を当たり前にする。
紙のカタログが残るのは、情報媒体だからではなく、
運用が積み上がる媒体 だから。
この視点で設計すると、カタログは“一度きりの販促物”から、
“繰り返し使われる受注ツール”へ変わっていきます。
記事を書いた人

- カタログ・パンフレット・Web制作など、さまざまなクリエイティブを通して、企業の課題を可視化し、解決に導く伴走型の支援を行っています。単なる制作会社ではなく、課題を共有し、成果をともに生み出すパートナーであり続けることを目指しています。
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